日本触媒

日本核酸医薬学会 第11回年会 企業技術シンポジウムにて発表しました。【新規DDSポリマーの開発と非肝臓デリバリーの可能性】 

日本核酸医薬学会第 11 回年会(7 月 7 日~9 日、出島メッセ長崎)において、企業技術シンポジウム発表を行いましたので、その発表内容をご紹介いたします。

演 題新規DDSポリマーの開発と非肝臓デリバリーの可能性
演 題(英)Development of novel DDS polymers and potential for non-hepatic delivery
発 表 者株式会社日本触媒 健康・医療事業推進本部 健康・医療研究開発部
今瀬 将人/Masato Imase

核酸医薬品においてdrug delivery system(DDS)は必要不可欠な技術であり、その主たる技術の一つが脂質ナノ粒子(LNP)である。LNP製剤においては、製造時の凝集防止や静脈投与時の血中滞留性の向上を企図して、LNP表面のポリエチレングリコール(PEG)修飾が行われることが多い。しかし近年、PEGに対する抗体が産生されることが明らかとなり、血中滞留時間の減少による薬効低下や、過敏症発症への懸念が指摘されている。日本触媒では、これらの懸念を払拭し得る次世代のDDS用ポリマーとしてPGLMMAの開発を行ってきた。このポリマーを修飾した粒子は、マウスへの投与試験では抗体産生を起こさず、複数回投与時の血中滞留性の低下を抑制できた。また、親水性ポリマーで修飾した粒子は細胞に入りにくいとされるが、PGLMMA修飾LNPは顕著に細胞に取込まれた。LNPの細胞取込み機構を検討したところ、その一部には細胞表面のトランスポーターが関与する事を明らかにした。さらにin vivoでのmRNA-LNP発現試験において、肝臓への集積を低減し、脾臓等に集積しやすい組成を見出した。本発表では、最新のin vivo試験結果を合わせて紹介した。

企業技術シンポジウム 発表風景
学 会 名日本核酸医薬学会 第11回年会
会 期2026 年7月7日(火)~ 7月9日(木)
会 場出島メッセ長崎
公式サイトhttps://www.natsj.jp/2026/natsj11